長野県は、日本の中でも特に標高の高い地域です。昼と夜の気温差が激しく、天気の変化が多いことで知られています。
3月になると松本や諏訪などは比較的雪が少なくなりますが、標高の高い地域では多くの雪が残っています。今回は、春にオススメできる長野県の観光スポットを紹介していきます。
【長野といえばココ!定番の建造物】
長野県には、大きな寺院や城が多くあります。周辺にはお店も並んでいるので、暖かくなる春の散策や食べ歩きもオススメできます。
ここでは、「善光寺」「松本城」「上田城」など知名度が高い定番の観光スポットを紹介します。長野県で必須の観光スポットなので是非訪れてほしいと思います。
■来世と現世の幸せを願って 善光寺と北向観音
長野市にある善光寺は、性別や宗派に関係なく信徒を受け入れてきました。本堂には、日本最古と言われる「一光三尊阿弥陀如来」が安置されていて、お参りすると極楽浄土に行けると言われています。
善光寺の前にある仲見世通りも人気です。蕎麦やおやきといった定番グルメの他にも、そばソフトやみそソフトなどの珍しいスイーツもあります。
善光寺とあわせてぜひ訪れたいのが、北向観音です。上田市別所温泉にある北向観音には、千手千眼観世音菩薩像がまつられていて、お参りすると現世で利益があるといわれています。
北向観音は、厄除けとしても有名です。善光寺と北向観音のどちらかをお参りすることを「片参り」と言われているので、両方お参りするのが理想になります。
■白と黒のコントラストが映える 松本城
日本にある城の中で、建立したまま天守が残っているのは12ヵ所だと言われています。そのうちのひとつが国宝松本城です。
黒い壁が特徴の松本城は「烏城」と呼ばれています。まだ雪が残るアルプス山脈や赤い橋とのコントラストが特に美しいです。
女鳥羽川沿いにある「なわて通り」は武家屋敷長屋門風の建物が魅力です。「カエルの町」の愛称で親しまれている「中町通り」は土蔵造りの建物が並んでいるので、落ち着いた雰囲気です。
■六文銭は勝負強さの証
上田城は、真田幸村の父である真田昌幸が築城しました。千曲川を望む段丘の丘を利用して作られた城で、徳川の大軍を二度にわたり退けたと言われています。
関ヶ原の合戦後の処分によって建物は壊されて、濠も埋められてしまいました。西櫓や東虎口櫓門は、後から作られたものです。
本丸跡に鎮座する真田神社には、上田城の歴代当主である真田氏・仙石氏・松平氏が祀られています。勝負ごとに徹してご利益があると言われている「六文銭のお守り」は、真田神社ならではのものです。
【寒いからこそ楽しめる!長野の温泉】
3月から4月頃の長野県は、まだ寒い日が多いです。アルプス山脈をはじめ標高の高い地域では、雪も残っている可能性もあります。
山に囲まれた長野県には、各地に温泉街があります。ここでは、少し変わった温泉の楽しみ方を紹介していきます。
■手ぬぐい持って巡る 渋温泉
長野県北部に位置する渋温泉は、1300年以上の歴史を持つ温泉街になります。源泉が豊富で、旅館と外湯(共同浴場)は源泉かけ流しです。
渋温泉は、石畳に狭い路地や射的場などのレトロな町並みが魅力になります。お土産やお菓子の店も多く、バラ売りのお菓子が9つ入る「いとをかし箱」が人気です。
渋温泉で楽しむなら「九湯めぐり(厄除巡浴外湯めぐり)」がオススメです。祈願手ぬぐいにスタンプを押しながら源泉や効能が異なる9つの外湯を楽しむことができます。
最後に「渋高薬師」に参拝して印綬を終えると九労、つまり苦労が流れると言われています。「九湯めぐり」の対象者は、渋温泉に宿泊する必要があるので注意が必要です。
■サルも温泉に浸かる 地獄谷野猿公苑
地獄谷野猿公苑は、長野県北部の上信越高原国立公園の志賀高原から流れる横湯川の渓谷にあります。このあたりの地域は険しく切り立った崖に囲まれて、温泉の煙が上がっていることから「地獄谷」と呼ばれてきました。
地獄谷野猿公苑では、野生のニホンザルを見ることができます。雪が降る中で温泉につかる姿は、「スノーモンキー(snow monkeys)」の愛称で海外でも人気があります。
温泉につかるサルの姿は真冬の方が多く見られますが、雪の量が多いので観光客にはオススメできません。3月頃になれば晴天の日も多くなるので、落ち着いて見ることができます。
ニホンザルは、気温が上がると温泉に入らなくなります。入浴中のサルを見たい場合は、少し寒い朝が一番オススメです。
■映画とのゆかりも深い 諏訪湖
諏訪湖は長野県中部に位置する湖で、冬はワカサギ釣りや御神わたりが有名です。3月頃になると湖の氷が溶けてきます。
立石公園から見える風景は、映画「君の名は。」に登場する「糸守湖」の風景に似ていると話題になりました。
諏訪市にある「片倉館」は大理石の温泉が楽しめる施設です。映画「テルマエ・ロマエII」にも登場しています。
諏訪湖間欠泉センターは、一定の時間で地面から噴き出す間欠泉が見られる施設です。館内には、諏訪地方で撮影された映画やドラマの小道具やロケ地紹介もあります。
諏訪湖周辺にある諏訪大社は、日本最古の神社のひとつです。下社春宮と秋宮は諏訪郡下諏訪町ですが、上社前宮は茅野市で上社本宮は諏訪にあるので注意が必要です。
【まとめ】
今回は、長野県の観光スポットを紹介しました。3月頃は、まだまだ雪の残っている地域もあります。
長野県は、日本で4番目の大きさです。名物も地域によって全く異なります。長野県に訪れるときは、事前にエリアの特徴なども確認することをオススメします。